マンションやアパートなどの共同住宅でよくあるのが騒音のトラブル。我が家も一応マンションながら、隣人の生活音はよく響きます。そのため、紆余曲折あって現在は壁に吸音材を設置するという対策をしてます。
が、そもそも「隣人がうるさいのにこちらがお金を出して対策するのはおかしい」という考え方もあると思います。
マンションやアパートの騒音はお互いさまな部分があるので、多少は妥協しなければいけないのも事実ですが、あまりにヒドいものは何とかしてもらいたい…。ってことで、隣人にクレームを入れつつ穏便に騒音問題を解決するにはどういう対処をすれば良いかを私の経験をもとに考えてみたいと思います。
どこからが騒音なの?
音の感じ方は人それぞれ。私の友人には寝ているときに床が軋むミシッという音でさえ気になって起きてしまう忍者みたいな人がいます。
ですがクレームを入れるとなると、ある程度の客観的な基準で訴えたほうが説得力があります。
騒音の環境基準
環境省が公表している騒音の環境基準というものがあります。これは「生活環境を保全し、人の健康の保護に資する上で維持されることが望ましい基準」です。
道路に面している環境だと例外はあるみたいですが、だいたい上表が目安になります。騒音が一番気になる夜間だと40~50デシベルがボーダーになってますね。
デシベルというのは音の大きさを表す単位ですが、いまいちピンとこないので実際に測ってみましょう。
実際に測ってみよう
無料で使える騒音計アプリがあるので、それで測るのが一番お手軽です。本物の騒音計より精度は落ちると思いますが目安にはなりますね。
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例えば、我が家で一番の騒音である「電車の走行音」を測ってみましょう。(窓を締め切った状態で測ってます。)
ちなみに、45デシベルの例は「ささやき声・小雨の音」だそうです。実際に耳で聞いてると、もっとうるさく感じるんですが、こうやって測ってみると大したことないんですよね。
あとは常識的な範囲かどうか
上記を踏まえると、相当デカい音を出してないと騒音として認められないの?と思ってしまいますが、ポイントは常識の範囲の生活音かどうかだと思います。例えば、私の住んでいるマンションには以下の張り紙が張ってあります。
このことからも、「夜間に大声を出す、洗濯機を使う、楽器を弾く」など、「その時間にそれやる必要ある?」という音についてはクレームを入れて問題ないと思います。その際には「夜10時以降は注意して欲しい」など、相手のことも尊重しつつ条件を指定すると受け入れられやすいです。
一方で「咳払い・クシャミがうるさい、足音がうるさい」など、生理現象や普通に生活していて発生する音は、クレームを入れても受け入れられない可能性があります。この辺りも頻度や時間帯など、あまりにも非常識な場合は別ですけどね。
ちなみに、足音に関してはコルクマットやクッションマットを敷くとだいぶ軽減します。まぁ相手に強制することはできないんですけどね…。
関係先に連絡しよう
クレームをいれるときは、ご近所付き合いもありますので慎重にやりましょう。恨みを買うようなことは避けないといけないですからね!
まず管理会社に連絡
何はともあれ、まず管理会社に連絡しましょう。一番安全です。私も以前住んでいたアパートで隣人が演奏する楽器の音がうるさかったので、管理会社に連絡して注意してもらって解決しました。
多くの人が自分が騒音を出していることの自覚がないので、それを知らされるだけで大半のケースは解決するんじゃないかと思います。
また、管理会社の人もかなり気を使ってくれるので、誰がクレームを入れてきたかを特定されるようなことを言いません。「ご近所からうるさいって連絡が何件かあったんですが…」みたいにボヤかして注意してくれます。
直接のコンタクトは要注意
私個人的には、直接当事者とはコンタクトしない方が良いと思います。しかし、管理会社から注意してもらっても一向に改善しないこともあるでしょう。
この場合は、「何らかの理由があって改善できない」「人格的に問題があってクレームを受け入れない」などの可能性が考えられます。
前者であれば、例えば「夜勤で生活のリズムがズレてる」などが考えられますが、そういう場合でも管理会社を通して交渉してもらうのが安全です。
後者の場合は、強制退去も視野に入れて検討してもらいましょう。たいていの賃貸契約では迷惑行為による強制退去の取り決めがされていると思います。
緊急時は警察に連絡
騒音の中には「隣人が夜中にも関わらずドンチャン騒ぎをしていて眠れない!」など緊急性を要するものがあると思います。こういう場合でも、「壁をドンッ」とかやってはいけません。
あまりにひどい場合は警察に110番通報して注意してもらいましょう。その際には匿名でお願いすることもできます。
まとめ
騒音問題は、まず当事者同士で直接コンタクトはしないということが基本です。普通の近所付き合いならいざ知らず、こういう場面では面倒くさいことになりかねませんからね。管理会社に注意してもらうのが無難ですよ。
また、思い切って引っ越しするのも一つの手です。騒音は一度気になると過剰反応するようになりますので、そういうときは引っ越して環境を変えるのが一番有効です。
さらに、消極的な対策かもしれませんが耳栓という手もありますよ。