以前に、私が住んでいるマンションの防音対策について記事を書きました。このときは電車の走行音の対策をやったのですが、もう一つ悩みなのが隣人の生活音です。特に夜中に聞こえる咳払いや歌声が気になってしょうがないんですよ。
とはいえ、おそらく自分も騒音を出していることを考えると、クレームをいれるのは気が引けます。ということで、今回は壁の防音対策をやってみました。
対策内容を検討
壁面の防音対策で調べると、賃貸物件で個人で設置できそうなものは以下の2つがありました。
遮音シート
遮音シートは音を遮る効果がある厚さ数ミリ〜数センチのシートです。単体で使うより、後述の吸音材と併用すると効果があがります。
吸音材
吸音材は文字通り、音を吸収する素材です。ニードル・フェルトやグラスウールなどいろんな素材があります。
今回実施した対策
GCボードを購入
今回は「GCボード」というグラスウール製の吸音材を使用しました。大きさのバリエーションはいくつかありますが、「厚さ50mm×910mm×1820mm」で5枚セットを購入しました。余計な梱包がされていないのでほぼ現物のままで送られてきます。普通のマンションであればエレベーターでも運べるサイズだと思います。
遮音シートは、GCボードの裏に貼り付けるために購入しました。厚さ1.2mmで10m巻きのタイプです。遮音シートはカッターで簡単に切れますが、重いので取り回しがちょっと大変です。長めの定規があると作業がしやすいと思います。
GCボードに遮音シートを貼り付け
壁⇒遮音シート⇒GCボードの順番になるように設置する想定ですが、これにはいろんなやり方があると思います。壁に両面テープなどで遮音シートを直接貼り付けるやり方もありますが、賃貸の場合は厳しいかもしれません。
ってことで今回は、カットした遮音シートをGCボードに「強力ボンドテープ」で貼り付けました。上部1辺だけの接着だと不安定で剥がれる可能性があるので、スポット的にそのほかにも接着した方が安定します。
4辺全部にぐるっと接着すると一番安定すると思いますが、その場合はボンドテープが余分に必要になりますね。
壁に立てかけてみるとこんな感じです。なお、グラスウールは触るとチクチクしますので、長袖と手袋をつけて作業したほうが良いです。
マスキングテープ&両面テープで壁に固定
厚さ50mmのGCボードは単体でも自立するのですが、スポット的に両面テープなどで壁に固定したほうが安定します。背の高い本棚など、家具で押さえつけるのも良いと思います。
私の場合は賃貸物件で壁紙を傷つけたくなかったので、剥がしやすいマスキングテープの上に両面テープを貼って壁に固定しました。最終的には、壁⇒(マスキングテープ⇒両面テープ)⇒遮音シート⇒GCボードの順番ですね。
配置図
私の部屋は狭いワンルームなのですが、今回は居室部分を中心に設置しました。また、GCボードの高さは1820mmなので天井までは届いていません。
本当はGCボードをカットして天井までびっちり敷き詰めるつもりだったんですけど、GCボードが足りなくなって諦めました。
効果はどんな感じ?
室内の反響音はかなり減る
居室部分にいると室内の反響音はかなり減ったように感じます。大きめの声を出しても響く感じはしません。
隣人の生活音は半減
隣人の生活音ですが、テレビの音や話し声は半減しました。今までは電話をしてると会話の内容まで把握できそうな勢いでしたが、対策後は何かしゃべってるなと感じるくらいです。
ただ、水道の音(ウォーターハンマー)など壁を振動させるような重低音にはあまり効果がないように感じます。
また、今回は断念しましたが天井まで壁一面にGCボードを設置したほうが良いと思います。とにかく防音は密閉性を高めるのが大事みたいですので。私も今後チャレンジしようと思います。
注意点
グラスウールやゴムシートの廃棄
グラスウールやゴムシートって捨てるのが大変そうです。私の住んでる地域では燃えないゴミ扱いになっていますが、地域によっては粗大ごみ扱いで有料になる場合はありますので注意が必要です。
壁紙へのダメージ
GCボード・遮音シートを壁面に設置するときに、私は剝がしやすいマスキングテープを使いましたが、マスキングテープも長期間張り続けると剝がれにくくなる場合があります。壁紙へのダメージも念頭に入れておくべきだと思います。
まとめ
最終的に費用は3万円くらいかかりました。それなりに効果はあったと思いますが、完全に防音ができたわけではありません。
また、今回の対策は自分が出してる音を軽減させる目的もあるのですが、単純に隣人からの音をシャットアウトしたいのであれば、耳栓やイヤーマフで我慢するというのが一番費用対効果が高いと思います。