先日、友人と食事をしているときに、ビジネスマナーについての話になりました。その友人は、会社で新人教育担当をしているので、今年入社の新人にビジネスマナーを教えているとのことでした。
ビジネスマナーといえば、挨拶の仕方・電話対応・メールの書き方など様々ありますが、意外に知らないのが「席次」。席次のマナーによっては、相手への印象が変わってくる場合もありますので、知っておいて損はありません。ということで、今回は、ビジネスシーンでの席次マナーについてご紹介します。
席次の基本ルール
席次の基本は出入り口からの距離
席次の基本ルールは、出入り口から遠い席が「上座」、出入り口に近い席が「下座」です。上座には、役職が高い方や来客者が座るのが一般的です。どこに座ったらよいか分からない場合は、とりあえず下座に座るのが無難です。
状況によって臨機応変に
基本ルールを意識しながらも、例えば、上座だけど真夏で日差しが当たる場合は他の席を勧めたほうが良いかもしれません。また、下座だけど眺めが良い席に座りたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。相手の意向を考慮して、ときには臨機応変に対応しましょう。
会議室の席次
会議室など洋室の席次は、基本的に出入り口から最も遠い席を最上位の上座とします。また、来客の場合は、出入り口から遠い側を来客者の席とします。
応接室の席次
応接室では、出入り口からの距離に加えて、ソファやスツールなど椅子の種類によって席次が決まります。ゆったりと座れる長いソファを最上位とし、1人がけの椅子、スツールの順番で考えましょう。3人がけのソファの場合は、出入り口から最も遠い場所が上座、次に反対側の端、最後に真ん中が下座になります。
タクシー・自家用車の席次
タクシーの席次は、後部座席の運転手の真後ろを最上位の上座とし、反対の窓側、中央、最後が助手席の順番になります。また、自家用車の場合は、助手席が最上位の上座となります。
エレベーターの席次
エレベーターの席次は、入り口から見て左奥が最上位の上座、次に右奥、最後に操作盤の前が下座となります。操作盤が両側にある場合は、入り口から見て右手前が下座です。
まとめ
今回は、ビジネスシーンでの席次マナーについてご紹介しました。
席次の基本は、目上の人や来客者を気遣う精神だと思います。状況によっては迷うこともあるかもしれませんが、気遣いの精神で対応すれば、少なくとも失礼にはならないと思いますよ。